SuccessAbility Lab.
筑波大学人間系 佐々木銀河 研究室

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【見逃し配信2023.08.23まで】一般公開WEBイベント「発達障害の”障害”は、社会のどこにあるのか?」

2023年7月23日(日)に開催された一般公開WEBイベント「発達障害の”障害”は、社会のどこにあるのか?」について、見逃し配信を2023年8月23日(水)まで行います
ご関心のある方はお申し込みください。

フライヤー(見逃し配信用)

画像をクリックすると、PDFファイルが閲覧・ダウンロードできます
見逃し配信のチラシ。画像上半分はイメージイラストであり、SHOGAI?のそれぞれの文字の中や周りにデフォルメされた黄色の人とピンクの人がいる。Sの中にいる黄色の人は「この形の道が通りやすい…」の吹き出しとともにSの字になっている。Sの下端にいるピンクの人は「形は変えずに出口だけ調整するね」の吹き出しとともに、Sの下端を支えている。Hの中にいる黄色の人は「出口がわからない…」の吹き出しとともに、汗をかいている。Hの左上端にいるピンクの人は矢印を示しながら「出口はこっちだよ」と吹き出し。Oの中には「騒音が苦手…」の吹き出しと共にヘッドセットをしてもたれかかるように泣いている黄色の人がいる。その反対にはピンクの人が「すこし一緒に休んでみよう」の吹き出しと共に見守っている。Gの中には虫眼鏡を持ちながら「あれも気になる…」「これも気になる…」の吹き出しと共に黄色の人がいる。その先にあるGの上端にはピンクの人2人が「出口がわかるように」「目立たせておこう」とGの上端にある穴を広げている。Aの右下端にはAの中をクライミングする黄色の人が「ここに石があれば登りやすいかも」と吹き出し。Aの左下端には「わかった。そこに置いてみるね」の吹き出しと共に丸い石を配置しているピンクの人がいる。また、それを見守る別のピンクの人がいる。Iの上端には「一度にたくさんの作業が難しくて…」の吹き出しと黄色い人がいて、丸や三角、四角などを抱えている。その反対のIの下端には「1つずつゆっくり進めていこう」の吹き出しと共にピンクの人が丸だけを持っている。画像下半分は次のように書かれている。一般公開WEBイベント「発達障害の"障害"は、社会のどこにあるのか?」。8月23日まで見逃し配信実施中!。https://dd-social-barrier.peatix.com/。参加無料。要申込。対象 青年期・成人期の発達障害者支援に関心のある方はどなたでも。第一部 基調講演「発達障害のある人の社会的孤立・孤独とマイクロアグレッション」大島郁葉さん(千葉大学子どものこころの発達教育研究センター 教授。第二部 パネルディスカッション「青年期・成人期において、発達障害の"障害"は社会のどこにあるのか?」。当事者と支援者の模擬対話セッションあり「ここがヘンだよ、大学や社会」  

趣旨

改正障害者差別解消法など法制度面で障害のある方への対応が進められる一方で、青年期・成人期の発達障害のある人への差別や偏見は依然として根強いと考えられます。
「発達障害のある人は○○だ」など発達障害の”障害”を個人に帰結させるような考え方が広まっていることが懸念されます。
その要因として、そもそも私たちの生きる社会構造そのものがマジョリティ仕様であり、マイノリティである発達障害のある人が直面する社会的障壁に多数の人が無自覚または軽視していることが挙げられます。
また、最近ではマイノリティである発達障害のある人から提唱されたニューロダイバーシティ(神経多様性)の考え方が少しずつ広まってきていますが、ひとたびその言葉をマジョリティ側が用いるにあたって、極端に才能を強調しすぎたり、個性への言い換えをしたりして、マジョリティ仕様の構造に合わせて言葉を改変し、”障害”の存在を軽視しかねない状況もあります。

このイベントでは、SDGsの理念である「誰一人取り残さない」社会に向けて、本当の意味での「障害の社会モデル」に立ち返り、発達障害の”障害”を社会の構造上で生じる社会的障壁として捉えます。
マイクロアグレッションに関する基調講演、大学という社会の構造に関する当事者と支援者の模擬対話セッションをきっかけにしながら、その障壁は社会のどこにあるのか、青年期・成人期を中心に議論します。
そして、マイノリティである発達障害のある人の社会的孤立・孤独を防ぐために、参加者の皆様からの事前アンケートやコメントをもとに、私たちが取り組めることについて議論します

見逃し配信申し込み・視聴期限

申し込み期限

2023年8月23日(水)18:00まで

https://dd-social-barrier.peatix.com/

視聴期限

2023年8月23日(水)23:55まで

参加費

無料

対象者

青年期・成人期の発達障害者支援に関心のある方ならどなたでも

内容(動画のタイムスタンプ)

0:00:00〜0:10:00 趣旨説明

司会進行:佐々木 銀河(筑波大学人間系 准教授)

0:10:00〜1:20:40 第一部:基調講演

「発達障害のある人の社会的孤立・孤独とマイクロアグレッション」
大島 郁葉 さん(千葉大学子どものこころの発達教育研究センター 教授)

【主な内容】

・自閉スペクトラム症とは
・自閉症者のメンタルヘルス
・自閉症者のメンタルヘルスと関連する諸問題:スティグマ・社会的カモフラージュ・マイクロアグレッション
・社会的介入:オールマイノリティプロジェクトの関連研究の紹介
・個人的介入:ACAT(ASDに気づいてケアするCBT)の研究紹介
・Take home message

【講師紹介】

臨床心理士・公認心理師。日本認知・行動療法学会 理事・常任編集委員。
主著:『ASDに気づいてケアするCBT―ACAT実践ガイド―』(共著)、『事例でわかる思春期・おとなの自閉スペクトラム症―当事者・家族の自己理解ガイド―』(共著)、『認知行動療法を提供する―クライアントとともに歩む実践家のためのガイドブック―』(共著)、『認知行動療法を身につける―グループとセルフヘルプのためのCBTトレーニングブック―』(共著)(いずれも金剛出版)ほか。

1:21:25〜3:21:20 第二部:パネルディスカッション「青年期・成人期において、発達障害の”障害”は社会のどこにあるのか?」

【主な内容】

1)パネリストの自己紹介

・佐々木銀河:困りごとに関連する対処法を自動提案するチャットボット「ダボット」プロジェクトの紹介
・村田淳さん:京都大学の障害学生支援、高等教育における障害学生支援プラットフォーム(HEAP)の紹介
・堀口里奈さん:自身の障害や配慮内容、困っていることや問題だと思うことの紹介

2)対話セッション「ここがヘンだよ、大学や社会」

障害学生支援コーディネーターの村田さんと発達障害学生の堀口さんによる対話から、大学を中心とした社会的障壁を知る

3)ディスカッション

・当日参加者の事前アンケート結果(発達障害における社会的障壁、差別や偏見、各ステージで求められること、有望な取り組み)を記述解析して紹介
・社会における社会的障壁、差別や偏見をテーマに、パネリストおよび参加者からのQ&Aを交えてディスカッション

【パネリスト 4名】

堀口 里奈 さん(筑波大学大学院生)

村田 淳 さん(京都大学学生総合支援機構 准教授)

大島 郁葉 さん(千葉大学子どものこころの発達教育研究センター 教授)

佐々木 銀河 さん(筑波大学人間系 准教授)

申込方法

2023年8月23日(水)18:00までに下記フォームより申込

https://dd-social-barrier.peatix.com/

※申し込みにはPeatixアカウント(メールアドレスで登録)またはFacebook、Twitter、google、Appleアカウントが必要です

※動画には字幕が付与されております。障害等を理由として、アクセシブルな資料提供が必要な方は下記の問い合わせ先へお申し出ください。

共催

筑波大学ダボットプロジェクト
「神経多様性に応じたチャットボットの地域連携モデルの構築および他対象・多地域展開」
https://www.jst.go.jp/ristex/solve/project/solution/solution22_sasakigingapj.html

オールマイノリティプロジェクト
「オールマイノリティプロジェクト:発達障害者を始めとするマイノリティが社会的孤立・孤独に陥らない認知行動療法を用いた社会ネットワークづくり」
https://all-minorities.com/

協力

筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局(BHE)

京都大学高等教育アクセシビリティプラットフォーム(HEAP)

問い合わせ先

筑波大学ダボットプロジェクト
TEL:029-853-7638
 ※TELは平日9:30-12:15, 13:15-17:00のみ対応可です
E-mail: dabot#@#un.tsukuba.ac.jp
 ※ #@#を@に置換してください